XIMでのプリエディット描画スタイルには4種類存在する。ほとんど使われていないものも混ざっているが、混乱する人の多いところなので、それぞれについて簡単に説明しておこう。
アプリケーションで責任を持って描画するスタイル。アプリケーション側で描画するのはこのスタイルだけだ。Gtk+2はウィジェットにもよるが基本的にこのスタイル。他にはOpenOfficeもこのスタイルである。
On the spot styleの例
キャレット位置をアプリケーションから取得し、XIMサーバが描画するスタイル。Gtk+1.2はこのスタイル。
Over the spot styleの例
インプットメソッド側が未確定文字列表示用のウィンドウを用意して、そこに未確定文字列を表示するスタイル。
Root window styleの例
アプリケーションが描画領域を確保して、そこにインプットメソッドが未確定文字列を表示するスタイル。
現在ではon the spotとover the spot以外が使われる事は滅多にない。
さらにそれぞれのスタイルの画像を見たい場合はhttp://www.mozilla.org/projects/intl/input-method-spec.htmlがよくできている。