[改定新版] Emacs実践入門を読んだ

[改訂新版] Emacs実践入門を技術評論社様から御恵贈いただいたので、レビューを書きます。

2012年に出版されたEmacs実践入門が改定されて、Emacs25に対応したのが[改訂新版] Emacs実践入門です。

文章を書く時にエディタを使うべきか、プログラムを書く時にエディタを使うべきか、人によって意見は別れるところではあります。

個人的には、Emacsに慣れてしまったので、日常作業のほとんど全部をEmacsで片付けています。今この文章もEmacsで書いていますし、プログラムを書く時もだいたいEmacsで書いています。主に、モッサリしていないのが、良い。

Emacsは代表的なエディタの一つで、その割にあまり本も出版されない(実際、日本語でのEmacsについての本は、旧版のEmacs実践入門が出版されてからこの新版まで、1冊も出てないようです)ものなので、こういう本が定期的に新しい情報をまとめてくれるというのは良いことであると思います。 こういう本は入門の時に一冊読めばだいたい事は足りるわけですが、でもその一冊がなかなか新しいのが出てこなかった、新しいのが出てよかったね、というのが最近の状況です。こういう入門書は版を重ねて新しい情報に追従していくのが重要ですので、改訂版が出てよかった。

Emacsの押し付けはエディハラ(エディタハラスメント)になってしまうので気をつけないといけませんが、会社や研究室に入ってきた新人には、こういう本を渡して勉強してもらうとよいでしょう。ただ、エディタの選択の自由は与えるべきだと、思います。

Emacsに話を戻すと、Emacsもこの5年で色々と変わりました。iswitchb-modeはobsoluteになったし、候補選択用のパッケージも色々でてきた(ivyとか)し、anythingよりもhelmの方がメジャーになってきたぽい雰囲気を感じます。プログラムを書くときの補完も、以前よりはだいぶインテリジェントに行える言語が増えました。パッケージ管理の普及も随分と変わったことの一つですね。おそらく、次の5年でもまた、Emacsは変化していくのでしょう。その変化を楽しみに待ちたいと思います。

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