"データサイエンティスト"に対する違和感

データサイエンティストという言葉に違和感がある。

今働いている会社的には、データサイエンティストという言葉は、微妙な言葉である。乗っかるべきなのかどうなのか迷うというか、いい言葉になるのかどうか、見通しがつかないというか。

そういった微妙な関係とは別に、データサイエンティストという言葉には、違和感がある。個人的には、この言葉には尻尾を振りたくない。

私が理解するところでは、科学というのは、この世の仕組みを明らかにしていく試みであって、その成果は論文などの形で世間に広く共有されるべきものである。

一方、データサイエンティストと呼ばれる人たちは、そもそも、この世の仕組みを明らかにすることを求められているわけではない。求められる人材像の例として「データ解析とビジネスの両方がわかること」なんてのが挙げられる時点で、これはサイエンティストじゃないだろう、と思ってしまうのだ。

データサイエンスなんて言いつつ、多くの現場では、教科書に載ったりするような知見は得られないはずである。だって、もともとそういうものを求める仕事じゃないんだもの。求めてないんだから、得られなくっても仕方ない。

もちろん、世の中にはサイエンスと呼んでよいデータ解析もあるかもしれないし、そもそもデータ解析に使う手法自体は数学であったり科学であったりすると思うのだが、そこで得られたドメイン知識は、工学ではあるかも知れないが、科学ではないだろう。

データエンジニアと言わずにデータサイエンティストというところに、「サイエンスのほうがかっこいいよね!」みたいなエンジニアリング軽視を感じるのは、はたして自分の僻みだろうか。

なんか愚痴っぽくなってきたので、ここらへんにしておこう。

そんじゃーね。

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