NIPS2013(たぶん) 会場情報

 12/3~12/8に開催されたNIPS (Neural Information Processing Systems) 2012に参加してきた。NIPSは機械学習系だとICMLなどと並んでトップ会議のひとつである(はず)。

 会議の内容については会社ブログのほうでまとめたので、こちらでは裏話的というか、どういう場所だったかということを書いておきたい。今年からしばらくの間(少なくとも2014年までは)は同じ場所で開催されるっぽいので、2013年以降に参加する人の参考になると嬉しい。

(2013/11/15):WiFi情報を追記した。

 開催場所のネバダ州のタホ湖というのは、シリコンバレーからすると最寄りのスキー場らしいので、シリコンバレーに勤務するエンジニア間では、わりと有名な場所なのかもしれない。そこら辺の感覚は日本人にはよくわからないが。

空港から会場まで

 次年度以降の開催場所の詳細はまだ明らかになっていないが、集まる人数的に考えて、おそらく会場は今回と同じHarveysとHarrah’sになるだろう。この2つのホテルは何がどうなっているのかよくわからないが地下でつながっているので、防寒具を着ないで気軽に移動できる。

 会場の最寄りの空港はリノ空港で、そこからホテルまで、会期中はNIPS用のシャトルバスが出ている。このNIPSバスは直前になると予約ができないので注意したい。ただ、空きがあれば予約なしでもその場で申し込みをしてシャトルバスに乗ることができる。私はNIPSバスが予約できなかったので別のバスを日本から予約していったのだが、そちらは接続が悪かった(3時間待ち!)ので、NIPSバスをその場で申し込んだ。

ホテルについて

 ホテルは今回はHarveysに宿泊したが、お値段が結構高い。高い割に、防音がなってないしベッドもよくないし室内は乾燥してるし、正直あまり良いホテルだとは思わなかった。ただ、会議の会場と同じホテルだと、具合が悪くなった時に部屋に戻って休んだりするのがすごく楽ではあった。

 歩いて1,2分のところにあるMontbleuは、泊まっていた人の話を聞くに値段なりの普通のホテルだったそうなので、そっちの方がコスパは高いなと思う。次があるならMontbleuだなと思っている。

 気候は、当たり前だが、外は寒い。昼でもコートを着ないと寒い。なぜか半袖でウロウロしている人もたまに見かけるが、いったいどうなってんのという感じである。ホテルは乾燥していることもあり、体調を崩しやすい。風邪薬や、ポータブル加湿器、リップクリームの用意があるとよいだろう。

 乾燥は本当に厳しく、メンソレータムの薬用リップを空港で買って持っていったのだがその程度ではあまり効果がなく、唇がガサガサになってしまって痛かった。普段はモアリップというのを使っていて、これはかなり効果が高いので、これがあれば大丈夫だったろうと思うのだが。残念ながら家に忘れてしまった。

WiFi利用について

 私は日本から海外で使えるWiFiルーターをレンタルしていったので、3G回線でネットに繋げられたのだが、空港で調子に乗って論文をダウンロードしまくっていたら回線に速度制限がかけられてしまい、めちゃくちゃ遅く、メールを見るのがやっと、ぐらいの速度になってしまった。とは言え、メールが見れるだけでもだいぶありがたかったが。

 そういうわけで、一応ネットにはつながる状態だったので、Harveysホテルの有料のWiFiは申し込まなかったのだが、申し込みをした人の情報では、ホテルのWiFiはかなり遅くて、使い物にならなかったようである。

 カンファレンスの会場や休憩所にはNIPS参加者用の無線アクセスポイントが設置されており、そちらは比較的快適にネットワークが使えた。夜遅くになっても、部屋に帰らずに廊下に座ってメール書いてる人も何人もいた。とは言え、使っている人数がものすごいので、速度は遅いし、メインホールに人が集まった時とかは、人が多すぎてつながらなかった。

食事について

 さて、一番気になる食事についてである。朝食はNIPS会場で食べられる。パン、ヨーグルト、オートミール、コーヒーぐらいだが、とにかく外で食べるところを見つけるのは大変なので、飢えないで食べられるというのはありがたかった。インターネットカフェという部屋があって、そこでは会場

 昼と夜は自分で普通にどこかで食事を取ることになる。食事をする場所は、会場のホテル内だとHardrock Cafe、American River Café、Sage room steak house、Gi Fu Lohあたりだろう。Gi Fu Loh以外は今回行ったので、個人的な感想を書いておく。

  • Hardrock Cafe
    • 日本にもあるチェーン店である。サラダを食べた。サラダだけでも結構お腹いっぱいになるので、「サラダとバーガー」みたいな注文の仕方は避けたほうが良い。ただ、サラダだけだと夜中に猛烈にお腹がすいてちょっとつらかった。ハンバーガーはおいしそうだったが、付け合せのフライドポテトが大量で、カロリーはかなり高そうだった。
  • Sage Room Steak House
    • Harveysの2階(カジノフロア)にあるステーキ店。プライムリブがおすすめ。ステーキだけで$37は覚悟しないといけないので、Appetizerとかワインとか頼むと$50は軽く突破してしまう。おいしいのはおいしいけど、気軽にいける値段ではない。あと、割と良い服を着てる人が多くて、我々は少し浮いていた。
  • American River Café
    • ゆでた牛肉がマッシュポテトの上に乗っている何かを食べた。グレービーソースはあまり得意ではないことを再確認した。アメリカにきて初めてのチップが必要な食事だったのでドキドキした。

 ホテル外の食事どころは、徒歩でいける範囲だとあまり多くはない。今回行った3件の感想を述べておきたい。この他、タコスやブリトーなどを売る店もあったようだ。ブリトーはチップが必要なのかどうかがわからず、こわいので近づかなかった。

  • Blue Dog Pizza
    • ピザ専門店。場所が地図だとややわかりづらかった。道から見て、奥の建物の左側にある。3人で14インチのピザを一つとサラダを一つでシェアしてちょうどぐらいだった。二人で14インチは、日本人だとお腹がかなりいっぱいになると思う。味はよいのだが、照明が暗くて、ちょっと不安を感じた。お値段は一人$12ぐらいだったと思う。
  • Sushi Pier Tahoe
    • 寿司の店。食べ放題メニューが$20ぐらいで、アラカルトだと2貫で$4以上するので、味噌汁とかつけることを考えると、食べ放題のほうがお得である。夜の食べ放題はもう少し値段が上がるが、それでも食べ放題のほうがお得感があると思う。酢飯はやや固く、あまり状態が良くなかったが、場所を考えると上出来というべきだろう。ネタの鮮度は全部が全部いいわけではないが、回転率の高そうなマグロ(Tsuna)とかサーモンのあたりはよかったように思う。いくらの軍艦巻きとかは、日本の回転寿司よりも盛りがだいぶ豪勢で良かった。会場のホテルからは直線で行けるので迷うことはないだろうが、1.6kmぐらいの距離があって、徒歩だと片道20分ぐらいかかるので注意。
  • Boot Camp Pizza
    • ピザとパスタの店。スキーゴンドラ乗り場の右側から山の方向へと進んだところにある。大通りからはまったく見えないので、ここらにある、という確信を持って行かないと見つけられない。今回挙げた中では(値段がべらぼうに高いSage room steak houseを除いては)一番おいしかった。圧倒的なコスパである。ここならパスタを頼んでも大丈夫。ただ、おいしいだけあってご飯時は混雑するので注意。平均予算は$15~$20ぐらいかな。時間とお金に余裕があれば、毎回でもここに来たい。

 今回紹介した店はどれも支払いにチップを加算する必要がある。私はチップは代金の15%にしていた。

 あと、会場にネットがつなげるインターネットカフェと呼ばれる場所があるのだが、そこではサンドイッチなどが$6程度で食べられる。パンがちょっと好みではなかったが、具材は美味しく、量も十分だった。ハーフサイズのサンドイッチ+スープのセットは3回ぐらいは食べたと思う。

スキー場について

 NIPSというとワークショップの日には昼にスキー休憩がある(その代わりに朝7:30からセッションが始まる。きつい……。)ものらしい。

 スキー場がどこにあるのか、事前情報ではよくわからなかったのだが、ホテルから徒歩5分ぐらいの場所にヘブンリースキー場のゴンドラがある。スキーをする際にはそれほど長い距離を歩く必要はない。

細々とした買い物について

 Harrah’sの隣にCVSというドラッグストアがあり、飲み物、お菓子、薬などなどいろいろなものが手に入る。24時間営業らしいのでありがたい。ホテルで水を買うと500mlぐらいで$3とかするのだが、ここで買うと1リットルでも$1.5ぐらいだ。レッドブルも売っていた。

NIPSの感想

 来年私がNIPSにいけるかどうかはわからないけれど、とても面白かったので、来年行ける機会がある人はぜひ一度参加してみることをおすすめしたい。

タホの山並み

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